更新日:2021年5月21日
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外来生物による被害の拡大については、最近、全国的にテレビ番組などで取り上げられる機会が増えており、農林水産業への被害や貴重な生態系への影響が深刻になりつつあります。
今回は、徳之島において最近侵入が確認された「メリケントキンソウ」という外来植物についてご紹介します。
メリケントキンソウは、南米原産のキク科の植物で、伊仙町への侵入については、学校の校庭や義名山総合グラウンド・公園の芝生等で確認されています。
草丈は5~10cm程度、地面を覆うように定着します。一般的に秋頃に発芽期を迎え、4~5月頃に開花、5~6月頃に種子が結実します。成熟した種子には、約2ミリのトゲがあり、人に刺さってケガをさせるおそれがあるほか、衣類や靴底、車のタイヤ等に付着して生育域を拡大(非意図的拡散)する植物です。
駆除については、抜き取りや除草剤が有効(特に、グリホサート系の薬剤は安全で効果的)とされています。適期は、結実前の11月中旬頃から12月、種子が成熟する前の2月中旬から4月上旬頃の年2回の実施が推奨されています。
また、刈り払い機による駆除は、種子を拡散させ、また、残った節からも発芽して成長しますので注意が必要です。
メリケントキンソウ
・先端の葉が細く明るい
・枝別れし毛が多い
・果実は下株の中心~成長し分岐した枝に大量につく
メリケントキンソウは、在来植物と比較すると繁殖力が強く、定着すると駆除にはかなりの労力やコストが必要になる侵略的外来生物に位置付けられています。
メリケントキンソウを見かけたら、拡散させないことに留意し、根気強い駆除をお願いします。
種には鋭いトゲがあります。
※メリケントキンソウを見つけた際は、伊仙町きゅらまち観光課までご連絡ください。
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